ダウンライトとは
天井に埋め込むタイプの照明で、天井に埋め込むことで天井がスッキリするというメリットがあります。
現在は集光タイプと拡散タイプがあり、狭い玄関や短い廊下等狭い空間を照らすなら集光タイプ、リビング等全体を照らしたい場合は拡散タイプを選ぶとよいでしょう。
とはいえ、他の主照明と比較して光の当たる範囲が狭いので、リビングで主照明にするには複数設置したり、間接照明で補ったりの工夫が必要になります。
リビングに複数設置できる場合は集光タイプを組み合わせた方が明るさを高くしやすいでしょう。
また、天井に埋め込む都合上、過熱による火災を防ぐため、ダウンライト内部のまわりには空間を確保しなければいけません。
断熱施工に対応する器具はブローイング工法、マット敷工法の天井に対応でき、これをS形ダウンライトと呼び、SB形、SG形、SGI形に分かれます。
- SB形 ブローイング工法、マット敷工法に対応
- SG形 マット敷工法に対応(北海道では使用出来ないようです)
- SGI形 マット敷工法に対応(全地域使用可能)
断熱施工に対応していないダウンライトはM型(または一般型)と呼ばれ、断熱施工の住宅では使用出来ません。住宅以外で施工する場合は、器具と断熱材又は防音材との間に一定の離隔をとる必要があります。
一部のダウンライトはサーマルプロテクタを内蔵していて、なんらかの理由で器具の温度が異常に高くなった場合は自動的に電源を遮断して消灯し、温度が下がると再び点灯する機能がついているものも。
最近は一体型をDIYで設置や交換する方法を紹介する動画等もありますが、配線や適切な器具選び等の問題、そもそも配線をいじるのに電気工事の資格が必要なので、交換型の電球の交換以外は業者に依頼することをおすすめします。
ダウンライトのメリット
- 天井に機器を埋め込むことで視覚的にスッキリする
- 天井部分がフラットになり、空間を広く見せることができます。
- 日常的な掃除が楽
- 一体型やカバーがついているものは、他の照明器具と異なり、ほこりや虫が入りづらいので、掃除が楽です。カバーがないタイプでもほかの器具と比較した場合、手間がかかりません。
- 調色や調光、向きを変えられる
- 器具にもよりますが、色味や光の明るさ、向きを調整できます。
ダウンライトのデメリット
- 設置前に照明の位置を考える必要がある
- 穴を開けて設置するため、ダウンライトの位置を変更するのは難しく、あらかじめ照明プランを考える必要があります。
- 模様替えが証明主体になる
- 照明の位置を変更できないため、テーブルやベッド等のレイアウトが限定されたりと、レイアウトの変更に制限がかかります。
- 一体型は交換に業者を呼ぶ必要がある
- 交換型は電球の交換が可能ですが、一体型は器具ごと交換することになるため、業者を呼ぶ必要があります。最近主流なLEDは理論上寿命が長いので、そうそう交換することはないでしょうが、一体型が多いので交換には業者を呼ぶことに。ただ、LEDを選んだ場合、照明器具自体の寿命が10年程度と言われているので、電球の交換と照明器具自体の交換時期に大差がないので、あまり気にしなくてもよさそうです。
- コストがかかりがち
- 他の照明器具と違い、業者を呼ぶ必要があったり、リビング等では複数設置する必要がある等コストが高くなりがち。
ダウンライトの種類
- ウォールウォーシャー:壁を照らす
- グレアカットダウンライト:人の視界に不快な光(グレア)が入らないようになっており、まぶしさを抑える
- 傾斜天井用ダウンライト:傾斜している天井に取付可能のもの
- 高気密ダウンライト:気密性が高く、断熱、遮音に効果がある
- 直付ダウンライト:埋め込まず天井に直付するダウンライト
- バッフルタイプ:ダウンライトの鏡面に縞状の段が入っており、光を拡散させてまぶしさを防止する
- ユニバーサル:ランプ部分が可動式になっており、光の方向を自由に変える事ができる