ペーパードリップの特徴
家庭で淹れるにはもっとも一般的な淹れ方で、紙製のフィルターにコーヒーの粉末を入れ、
ドリップする抽出方法です。よく家電として売られている家庭用コーヒーメーカーの
多くは、この抽出方法ですね。
手作業で淹れる場合に必要な器具も、極端な話をすればドリッパー、ペーパーフィルターだけ
(※サーバー、ポット、メジャースプーンがあると便利です)と経済的です。
また、意外と知られていないのですが、ペーパーフィルターにはサイズ以外にも種類があり、
目が詰まり気味のレギュラータイプと、目があまり詰まっていないヨーロピアンタイプが
あります。通常、家庭で淹れる場合はレギュラータイプで問題ないのですが、自宅で
焙煎から行うような場合はレギュラータイプだと苦味が出てしまうので、
ヨーロピアンタイプの方が適しています。
ペーパードリップでのコーヒーの淹れ方
- ペーパーフィルターの折りしろを折り、底の部分を指でつぶします。
- サーバーにドリッパーをセットします。
- そのフィルターをドリッパーにセットし、コーヒーの粉末を入れます。
また、その際、フィルターとドリッパーに隙間が出来ないよう、きっちりと
フィルターをドリッパーに押し付けてください。 - 粉の量は一杯分10g、あとは一杯増える毎に8g程度ずつ足してください。
入れたら、ドリッパーを軽く揺らして、表面を平に均してください。 - 始めはゆっくりと3~4cm程度の高さから、ドリッパーの中心付近に
お湯を注ぎます。 - しばらく注いでいると、粉が膨らんでくるので、少しの間、注ぐのを
止めます。この【蒸らし】をすることで、抽出がしやすくなります。
古いコーヒーを使うと、膨らむどころか、陥没することすらあります。 - 20~30秒、【蒸らし】をしたら、今度は全体的に『の』の字を
描くように注いでください。 - お湯が完全に落ちきる手前で再度お湯を注ぎます。この際、お湯は満遍なく
注ぎますが、粉の外周部にはお湯を注がないようにしましょう。壁の役割を
してくれている濾過層が崩れてしまい、コーヒーが上手く抽出されなくなります。 - ほとんどの成分は3回目までの抽出で出てしまうため、4回目以降は
濃度の調整になります。