木材
- 秋田杉
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おもに秋田県北部に生育する杉のこと。目が美しく、強度があり、軽くて柔らかく、加工しやすいが、耐水性にやや劣る。
- アッシュ
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タモによく似ているが、さらに粘りが強く強度にも優れる、少し重い。タモ材の代替品として使われる。モクセイ科。北米が中心。
- 板目(イタメ)
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木目が山形やタケノコ形。切り出し方は、年輪に関係なく好きな場所から平行にスライスする。ひとつの丸太から効率良く切り出せるため値段が安いが、裏と表の収縮率の差が大きいためゆがみやすい。
- ウォールナット
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オーク、マホガニー、アッシュと並ぶヨーロッパ家具を代表する4大木材のひとつ。軽いが強度と粘りがあってくるいも少ない。家具には最適。クルミ科。産地は北米、ヨーロッパが中心。
- エボニー/黒壇(コクタン)
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無垢でも、突き板としても使用されたが、値段が高く加工し難い。フランスでは家具職人や作家は「エボニスト=黒檀を扱う人」と呼ばれ、家具職人のことを指すフランス語になっている。産地はインドや東南アジアが中心。
- LVL(エルブイエル)
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単板を繊維方向に平行に積層して接着し、縦方向の強度を高めた積層板のこと。
- オーク
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昔からウイスキーの樽に使われることが知られているが、日本ではナラの代用として家具材によく使われている。ブナ科。産地は北米、ヨーロッパが中心。
- 堅木(カタギ)
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ナラ、カシ、クリ、ケヤキなどの堅い木のことで、主に広葉樹を指す。建築化粧材や建具・家具などに使われることが多い。
- 樺
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淡いピンク系で上品な色。硬く強い。多くは出回っていない。カバノ木科落葉広葉樹。日本が原産。代替品:柾目はモアビやシルバーハート、板目はアメリカンチェリー。
- 唐木(カラキ)
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紫檀 (したん) 、黒檀 (こくたん) 、鉄刀木 (たがやさん) 、花梨 (かりん) など、熱帯産の希少価値が高い高級銘木の代名詞。いずれも、色合いが濃くて硬質な材。昔は、中国を経由して輸入されていたのでこう呼ばれる。
- 桐
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軽量で軟らかく割れや狂いに強くて接着性もよい。吸湿性に優れ、燃えにくく、昔からタンスや衣類箱などに多く使われていた。産地によって品質のばらつきがある。ゴマノハグサ科。日本、中国、南米、アメリカが産地。
- 樟(クス)
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クスノキ科の広葉樹の一種のこと。耐久性、耐湿性に優れているが、割れや狂いが生じやすい。独特の強い芳香があり、その芳香は虫害などを防ぐ効果がある。
- 欅(ケヤキ)
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木目がはっきりしていて好まれる。強度、耐久性が優れており、家具以外に建築や漆器などにも使用される。産地は日本、朝鮮、台湾、中国が中心。
- 合板
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木材を薄く剥いだ単板を何枚(奇数3、5、7、9枚)も繊維(木目)が直行するように重ね合わせ、接着剤で貼り合わせたもの。
- コルク
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コルクガシの樹皮のこと。弾性に富み、断熱や防音の効果が高く、床材などによく用いられる。
- サテンウッド
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サテンのような質感を持つ事からこう呼ばれる。特に、ローズウッドやマホガニー等の濃い色の木とのコンビネーションが良く見られる。木自体が小さく加工も難しいため、表装で使われる。切ると独特のココナッツのような香りがする。
- 集成材
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小幅の木材を同じ繊維方向に接着させながら、一定の厚さに成形した板。無垢板としての欠点を除去した、割れ、反り、歪みなどの狂いが少なく、実は無垢板より強度が優れている材。均質で長大な材を作ることができる。平らな面同士を接着する平接ぎと、木口を指の形のようにジグザグに加工し、接着面積を広くして接着するフィンガージョイント、切り口を斜めに切断して 接着するスカーフジョイント等がある。
- 白木
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塗料を塗らない、木地のままの材のこと。家具の場合は、手が触れることが多く、汚れ易いため、白木塗装といって塗膜をうすく塗ることもある。
- 杉
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木目がよく通り、特有の香りがある。虫を寄せ付けない香りを持つことから引き出しものの衣類の収納に多く使われる。軽く軟らかいので加工性に優れている。スギ科。産地は日本が中心。
- 成形合板
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プライウッド。薄い単板を重ねて接着し、加熱プレスで曲線を作り出したもの。
- 繊維板
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木材をチップ状あるいは繊維状に分解し、接着剤で加熱圧縮した板で、パーティクルボード・MDF・ハードボード等のこと。寸法安定性や加工性に優れる。パーティクルボード>MDF>ハードボードの順に繊維が粗く、接着剤を多く含み、加工性に優れる。
- チーク
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弾力性に優れ、腐食に強い。油分が多くてしっとりとした光沢が魅力。ただ、今呼ばれているチークは、厳密にはチークではなく似た木であることが多い。クマツヅラ科。産地はタイ、ミャンマー、インド、インドネシアが中心。
- チェスナット
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昔から多く家具材として使用されてきた。
オークの代替品。オークより柔らかく加工は容易。産地は北アフリカ、ヨーロッパ、アジアが中心。
- チェリー
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桜の木。種類が多く、産地によって様々。内装材として古くから愛されており、磨くだけで光沢が出るので家具に向いている。反りにくく、水にも強い。
- 突板(ツキイタ)
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美しい木目の部分をスライサーで突くようにして削った、厚さが1mmも満たないような薄い単板。それを板に貼ったものを化粧板と呼ぶ。
- ツゲ
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日本では、昔から櫛用で使用された。背が低く、細く、硬いため他の木材と違い加工が難しいく、家具材としてはあまり使われない。装飾用として使用される。
- 天然木
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突板もしくはプリント化粧紙の模様や色として利用することが多く、カラー表記に記入してあるのはそのため。
- ナラ
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オークに分類される。加工しやすいため、家具全般に広く使用される。帯状に虎斑目の木目が出ることもある。ブナ科。日本、中国、朝鮮が中心産地。
- 南洋材(ナンヨウザイ)
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主に東南アジアが産する輸入木材の総称。ラワン、アピトン、チーク、鉄刀木、紫檀、黒檀などがある。
- ニヤトー
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木目が細かく、色が淡褐色?桃色?赤褐色?濃黄褐色と様々。アカテツ科広葉樹。東南アジアとオーストラリアが中心の南洋材。代替品:マコレ・モアビ。
- バーチ
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日本では、昔から使われていた馴染みの深い木。装飾に多く使用されてきた。ヨーロッパでは椅子などに使われる事が多い。サテンウッドの代替品。
- パーティクルボード
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繊維板の中でも繊維が大きく目が粗い。 木材を小さな木片に砕き、乾燥させ、接着剤を加えて加熱圧縮し、研磨したもの。断熱、遮音性、加工性に優れる。
- ハードボード
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繊維板の中では目が細かい。植物繊維(木材や竹などの繊維)をパルプ状にしてフェノール樹脂を加え、加熱圧縮したもの。接着剤が不要なため、ホルムアルデヒドはほとんど含まれない。最も高密度で表面が平滑。硬くて加工性も良いが、大変重い。
- パイン
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松。黄色や白黄色、赤味がかったものもある。重く、硬く、軽く、乾燥が容易で、適度な耐衝動性があり、加工がしやすい。マツ科針葉樹。産地は北アメリカとカナダが中心。
- バンブー
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竹。イネ科の多年生植物。
- ビーチ/ブナ
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白色、淡黄白色、淡いピンク系。硬く粘り気があり、弾力性に富む木の為、曲げ木、引き物にも適している。いす用材として有名。ブナ科ブナ属落葉広葉樹。日本が原産。
- 檜(ヒノキ)
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独特の匂いを持ち、虫を寄せ付けず、耐久性に優れる。古くは古代エジプトの棺桶や、日本での建築物などに使用された高価値の木材。建築用材としてだけではなく、日本の茶箪笥などで構造材としても使われている。産地はアジア、ヨーロッパが中心。
- プライウッド
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単板を繊維方向交互に直交させ奇数枚張り合わせた合板のこと。
- フルーツウッド
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果物の樹木で、種類が多い。木材としてではなく、主に色の表記で用いられる。
- ペアー
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梨の木。木目が美しく、木の色が薄い。
- 曲げ木
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木材を蒸したり煮沸したりして、金型にはめて固定し、乾燥させ曲面に形成した部材のこと。曲げ木の材質は、楢(ナラ)やブナなどで、主に椅子やステッキ・ラケット・スキーなどに用いられる。
- マコレ
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赤褐色、桃褐色。肌目がきれい。重くて硬いが、加工はしやすい。アカテツ科広葉樹。南アフリカ原産。代替品:ニヤトー・モアビ。
- 柾目(マサメ)
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木目が平行。切り出し方は、年輪に直角になるように、丸太の中心から放射線状か4つ切り状に切る。ひとつの丸太から切り出せる量が少ないため値段が高くなるが、表と裏の収縮率の差が小さいのでゆがみ難い。
- マホガニー
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チークと並ぶ代表的高級材で、繊維自体に光沢があり使い込む間の変化も美しく高級家具や装飾に使われる。センダン科。産地は中南米、アフリカが中心。
- 無垢板(ムクイタ)/ソリッド
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天然木の一枚板。重厚で高級感があるが、合板よりゆがみやすい。
- メープル/カエデ
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黄色がかったピンク系。重く強く堅固で弾力があり、衝撃に対する抵抗力が大きい。カエデ科落葉広葉樹日本と中国と朝鮮が中心。代替品:メープル杢。
- モアビ
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やや重く硬く乾燥しにくいので、加工はやや困難だが耐久性に富んでいる。樺の代替に使用される。アカテツ科広葉樹。中央アフリカ原産。桃白色。代替品:マコレ・ニヤトー。
- 杢(モク)
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木目の紋様で、特に装飾価値が高い木理を「杢」と呼んでいる。ブナ科の虎斑杢やメープル等に現れる鳥眼杢、トチ、シカモア等 の縮み杢の他、縞杢、葡萄杢、牡丹杢、鶉杢、如鱗杢などがある。
- 屋久杉(ヤクスギ)
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鹿児島県屋久島に自生する杉のこと。最も高級な材といわれている。光沢が美しく、軽く柔らかくて加工しやすいが、耐水性にやや劣る。
- ラバーウッド
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淡黄白色から淡桃渇色。加工しやすく、着色も容易で、塗装性に優れている。そのままだと腐食しやすいので加工して利用される。ゴムの木。ドウダイグサ科広葉樹。タイヤマレーシアが中心の南洋材。
- ラミン
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ゴニスチラ(ジンチョウゲ)科約30種の総称。淡黄色?黄白色。色が穏やかで清潔感があり、加工が容易で仕上りも良い。フィリピン、インドネシア原産の南洋材。
- ラワン
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淡灰褐色から紅褐色。木目は粗いが節が少なく平滑で接着性が良いため、合板・繊維板として需要が高い。軽くて柔らかい。フタバガキ科約70種の総称広葉樹。東南アジア中心の南洋材。
- ローズウッド/紫壇(シタン)
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色にかなりのばらつきがあり、薄いオレンジから、濃い茶色まで様々。表装として使われることが多く見られる。時間と共に、鮮やかなオレンジ色へと変わっていく。切るとバラようなの芳香がする事が名前の由来。